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2018/4/23 Mon.

「以心伝心」はアメリカ人には伝わらない?

  • 豆知識
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「森・加計問題」が再び世間を騒がせていますが、この問題をきっかけに話題となり、2017年度の流行語大賞となった「忖度」。他人の心情を推し量り相手に配慮するこの対応は、「以心伝心」で意思伝達が行なわれる“ハイコンテクスト文化”の日本にとっては、あまり抵抗のない対応であったように思われます。

ところでこの“コンテクスト文化”という言葉、あまり聞きなれない言葉で、初めて聞いたという方もいらっしゃると思うので、簡単に説明します。

そもそも“コンテクスト”とは、コミュニケーションをとる際の共通認識のこと。そしてコンテクスト文化とは、アメリカの文化人類学者のエドワード・T・ホール氏が提唱したコミュニケーション環境を説明する概念で、世界の国は“ハイコンテクスト文化”と“ローコンテクスト文化”のどちらかに区分されるそうです。

“ハイコンテクスト文化”では、コミュニケーションに際して共有されている体験談や感覚、価値観などが多く、「以心伝心」や「阿吽の呼吸」で意思伝達が行なわれる傾向が強い文化のこと。日本のような島国で移民が少ない国に見られる文化です。
冒頭でお話した「忖度」が日本人にとって抵抗のない対応と言ったのは、このような点からです。

一方“ローコンテクスト文化”は、共通の価値観、概念といったものがなく、シンプルで率直な言葉で表現しないとこちらの意志が伝わらない文化のこと。移民が多いアメリカ、ヨーロッパに多く見られる文化です。

日本人が共通認識や価値観の異なる“ローコンテクスト文化”のアメリカ人やヨーロッパ人と接する時には、以心伝心のコミュニケーションは通用しないため、言葉できちんと表現するコミュニケーションを心がける必要があります。

また国内においても企業のグローバル化や外国人労働者の受入れ、価値観の多様化などにより、自身の考えや意見を言葉で明確に伝える“ローコンテクスト型コミュニケーション”を身につける必要性が高まっています。

しかしコンテクストのハイとロウの違いや、ローコンテクストなコミュニケーションの必要性については、日本で生活しているだけでは、なかなかピントこないと思います。

私事で恐縮ですが、私の息子がアメリカの高校交換留学から帰国した際、驚かされたのが自分の意見や考えをきちんと伝えられるようになっていたことでした。なぜ変わることができたのか聞いてみると、日本と同じように自己主張をしないでいると考えや意見がないものと見なされ、友人関係において相手主導の行動になってしまっていたそうです。そうした関係を改めたいと思い、英語でコミュニケーションが取れ始めた頃から自分の意見をしっかり伝えるように心がけるようにして、友人との関係が対等になったと言っていました。

ローコンテクストの必要性を実感するには、短い期間でもいいので留学経験をされることをおすすめします。

ヨーク国際留学センターのサイトでは、「2018年 夏休み留学」の特集をアップしています。是非この夏休みに留学を体験して“ローコンテクスト文化”に対応できるコミュニケーション能力の必要性を肌で感じとり、日本のグローバル化に適用できる人材になってください。

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