
最初の2ヶ月は不安ばかり。でも半年後、英語の支障がなくなると楽しいことばかりでした。
大学受験のことを考え高校1年の夏に留学したいと思い、中学3年の1月から準備を始めました。高校入学後クラス担任に相談し、その年の9月にアメリカのミシガン州にある小さな高校に向けて飛び立っていました。
日本を飛び立つ飛行機の中や乗り換えのときに、これから英語で生活していくことを実感。今思えば、高校に進学したばかりだったので、仲良くなった友人と離れてしまうことの寂しさや英語に対する不安なども抱えていました。
いろいろな不安があったのは最初の2ヶ月間。まず友達がいない。時間割もよくわからない。先生の言っていることも理解できない。ホームシックにこそなりませんでしたが、この先、8ヶ月以上ほんとうに大丈夫かなと。
気分が好転するきっかけは、ホームステイ先に一緒にステイしていたドイツ人の留学生と仲良くなったことですね。やがてスペイン人の留学生や現地アメリカ人学生とも仲良くなりました。この3人とは、今もSNSで定期的にやり取りをしています。また、当初、ステイ先のマザーに遊園地やダウンタウン、ショッピングモールなどにも連れていってもらい、ずいぶん気が晴れました。
自分の場合は、中学卒業までバスケットボールをやっていたので、部活や放課後にクラスメイトと仲良くなるのに役立ちました。
留学して半年までは英語環境に慣れるという期間でしたが、7、8ヶ月を過ぎると、生活する上で英語の支障がなくなりました。それからあとは、気分も上がる一方です。楽しかったダンスパーティーや、仲の良い友達と4人で行ったデトロイト旅行は、忘れられない思い出になりました。当初は長いと感じた10ヶ月も短く感じるほど。英語力もついてきて、いろいろな自信にもつながった留学でした。
留学体験Q&A
・英語力の伸びはどうでしたか?
英語は得意なほどではありませんでしたが、留学中は自分なりに勉強したので、会話力は格段に上がりました。帰国後すぐに英検2級を取得できました。
・日本とアメリカの高校は、どのように違いましたか?
アメリカの授業は基本的にとても自由でした。先生とは日本よりもフレンドリーに接することができ、良い意味で友達のような関係になることができました。
・秋学期、春学期で履修した主な科目は?
秋学期、春学期とも共通の履修科目でした。
英語、経済、地理、化学、解剖学物理学、体育、フィットネス(ウエイトトレーニング)
・予習、復習はどれくらいしましたか?
予習や復習はほとんどやっていません。課題もほとんどありませんでした。まれに「経済」の授業で課題が出ましたが、自分には難しいレポートだったので、一緒にホームステイしていたドイツ人留学生と協力して取り組んでいました。
・各学期のテストは何回ありましたか?
大きなテストは、1学期に一回のみ。小テストは、1、2週間に数回ありました。
・自宅から学校までの交通手段は?
ホームステイ先から学校までは、歩いても15分程度の距離でしたが、毎朝スクールバスで登校していました。
・週末はどのように過ごしましたか?
ホストファミリーは安全のために制限をつくっていたので、週末は、許可が得られれば、友人の家に泊まりにも行きました。自然がたくさんある自宅付近をサイクリングしたり、友人とバスケットボールをしたり、ホストファミリーと街へ外出したりしていました。
・語学力を伸ばすために努力したことは?
自分がよくやっていたのは、言いたいのに分からない英語の言い回しなどを、日本語で検索。覚えた英語をその日に何回か使うようにすると、すぐに自分のものになりました。
・現地でかかった毎月の生活費は?
遊び、外食、生活用品の購入に、月に2、3万円ほどかかりました。ホストファミリーとの外食は払ってくれる事もありましたが、基本は自分で払っていました。
・帰国後は何年に復学しましたか?
高校1年生の9月に出発し、翌年の6月に帰国後、高校2年生に復学しました。
・これから留学する人へのアドバイスは?
まず意思表示をしっかりすること。分からないときは分からないと言えるようにすること。次に日本語に頼りすぎないこと。そしてアジア圏の留学生とばかりつるまないこと。現地のネイティブとも関わるのがいいと思います。